乾きやすいハンガー

OEM製品として、多くのルートで販売されている「乾きやすいハンガー」です。

輪になっている部分が回転することにより、シャツ等を干すときに内部に空間が生まれ、早く乾くというものです。
「内部に空間を確保すること」、また「そのために回転機構を使うこと」については既に先行製品が市場にあったのですが、私にはその製品にシャツを干した時の肩のラインの崩れがどうしても気に入りませんでした。

このデザインは、そこから始まりました。

回転させて肩のラインが崩れることのないようにするには、左右の輪にそれぞれ独立した斜め方向の回転軸を採用するしかありませんでした。

先行製品は左右の輪を中央の一軸で繋いだ一体型だったので、肩のラインが崩れるのは避けようが無かったからです。

そして、ラインが崩れない事を念頭にスチレンボードでいくつも輪の部分の形状を検討して基本的なカタチをまとめました。

そのうち、「回転軸は一本なのだから伸縮させて、サイズも変えられるように出来そう。」と思いつき、その機構を取り入れました。

その後、「収納時に縦につなげられる」事などの機能を付加させ、最終的な形状にまとめました。

出来上がった形状は、既存の洗濯ハンガーとはかなり印象が異なる変態チックな(笑)ものとなりましたが、なかなか愛嬌もあると私は思ってます♪

他社の乾きやすさを謳うハンガーより効果が高いとの評価も雑誌等の媒体でいただいており、とても嬉しく感じています。